「トラック産業の将来を考える懇話会・近畿」
第5回定期総会

トラック産業の将来を考える懇話会・近畿第5回定期総会

2016年7月30日、道頓堀ホテル(大阪市中央区)で「トラック産業の将来を考える懇話会・近畿」の第5回定期総会が開催されました。 当日は茹だるような暑さの猛暑日でしたが、企業と労働者総勢80名が参加しました。

■自分たちが主体となり動いていく

まず冒頭主催者挨拶を代表が行い、「懇話会はこの一年間、企業が潤い、そこで働く労働者の労働条件を維持向上させるため、セミナーなどの学習会や政策運動を行ってきました。今年の3月には国土交通省に対し中央交渉を行いました。

国交省は懇話会・近畿の要求項目に前向きな回答をしました。その内容については、先だって開催したセミナーで皆さんと討論しましたが、次回交渉ではそのことを基にさらに前進した回答を引き出したいと考えています。

懇話会は労使が一体となった会です。私は、将来企業が業界の中でどうなるのか?どう生きるのか?を他人任せでいいのか考え、この会を通じて私たちが主体となり動かないといけないと思いました。

労使一体である懇話会の様々な取り組みを通じて企業が発展し、そこで働く労働者に何かのかたちで還元出来るようにしたい。今後、この会がどのような方向に向かうのかについては、皆さんのご意見を聞かせて頂いて、何かを共有する場を作りながら、さらに懇話会が発展するように取り組んで参りたい。

本日の総会は、この一年間の活動を締め括り、次年度の方針を決める重要な会議です、皆さんの活発な議論をお願いします。」と挨拶されました。

■どうやって応援し連携できるか

続いて、来賓として参加された社民党大阪府連代表服部良一氏が挨拶を行い「トラック業界の集会に久しぶりに参加させて頂きました。
この業界は90年の規制緩和の流れを受けて参入業者が増え過当競争が続き、厳しいなかで頑張っておられる。

結果としてそこで働く労働者が長時間労働を強いられているが、収入は全産業の中で低いという業界の状況は認識しています。その中でどういう応援し連携できるのか改めて勉強していきます。

今後は国土交通委員会や国会での質疑、また中央行政交渉の受け皿となっていきます。最後に懇話会の第5回定期総会のご開催をお祝いするとともに、今後地場産業と中小企業の育成と発展に尽くしていきます。」と述べられました。

この後、司会の事務局次長が、会員の過半数が出席し総会が成立したことを受け、議長を選出しました。

■100社を目指して

議長は「総会は第5回を向かえましたが、花に例えるとまだ蕾の状態です。会員は現在50社ほどですが3ケタの100社を目指し運動を継続しています。まだまだ課題が山積しています、企業と労働者が一体となり皆さんと一緒に頑張っていきたい」と挨拶しました。

議案審議となり事務局長が第1号議案の活動経過報告を行いました。「総括で、5年目にして初めて国土交通省中央交渉を成し遂げました。これまで懇話会は近畿運輸局と交渉してきましたが、問題提起をしても「上申する」の一言で逃げていました。

しかし中央では課長補佐をはじめ6名が対応し5点要望事項について回答を得ました。今後は中小トラック事業者の実情と要望事項を直接政府に反映できるパイプを太くしていかなければなりません。また業種・職種別の交流・意見交換会実施を具体化する必要があります。」と締め括りました。

次に、第2号議案の2015年度決算報告、会計監査報告、第3号議案の2016年度予算案の提案がそれぞれ行なわれました。質疑については2016年度活動方針案の提案を受けて一括にて行うことを議長宣言しました。

■活動方針案確立

続いて、2016年度の活動方針案を事務局長が行い、情勢の概要報告と基本活動の
①労使共同・トラックセミナーの開催
②事業者間の情報交換・交流・協力体制の構築
③政府・行政交渉の継続
④会員拡大
⑤広報活動および事務局体制の確立の5点を提案しました。

ここで議長が議案についての質疑を求めましたが「異議なし」の声が多く、全体の拍手で全ての議案が承認されました。 役員体制では2016年度幹事会役員体制案を幹事から提案があり、15名の役員が拍手で承認されました。

この総会で退任される幹事から「トラック業界は99%が中小零細企業で、規制緩和以降非常に厳しい状況です。このことを改善するために奮闘する懇話会を今後も影ながら応援します。」と挨拶がありました。

続いて、今後の抱負・決意を表明されました。 最後にまとめの挨拶を行い『2016年度第5回定期総会の議事が滞りなく終了しました。

「懇話会・近畿」の最大の特徴である「労使一体」での運動を通じて、業界とそこで働く労働者の安定と発展のため、幹事一同努力しますので、ともに頑張りましょう』と挨拶され総会が終了しました。

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